青汁の原料「長命草」が持つ5つの効果!オススメ青汁も紹介します。
最近、青汁の新たな原料として注目されているのが長命草。
馴染みのない植物で、どんな効果があるのかイメージしにくと思います。
ですがこの長命草は、化粧品メーカーも取り入れ始めているほどの素材。
- 冷え性やむくみの改善
- アンチエイジング
など、女性にうれしい効果があります。
今回は長命草を使った青汁に期待できる効果を解説していきます。
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- この記事を監修してくれた先生 -
北垣 毅(きたがき たけし)先生
たけしファミリークリニック院長
千葉大学医学部臨床教授
高知大学医学部卒業後、亀田総合病院総合診療科医長や東川口病院総合診療科部長などを経て、現在、たけしファミリークリニックの院長を務める。
「米国家庭医療専門医」や「米国認定救命救急士」などの資格を持ち、幅広い病気に対応する。
目次
青汁の原料の長命草はどのような素材なの?
長命草とは沖縄県で育っているセリ科の植物。
1株食べると1日長生きすると言われ、沖縄では昔から健康食品として利用されている植物です。
長命草は、海岸沿いの崖などに生えています。
実はこういった地形はサンゴに含まれるカルシウムが溶け出しているので、長命草はカルシウムなどの栄養を吸収して育っているんですね。
育っている場所も栄養価が高い秘密です。
また長命草はポリフェノールやミネラルも豊富。
健康はもちろん美容にも効果的です。
長命草の栄養成分を食品と比較してみた!
長命草の成分で特に多いのが、「ポリフェノール・ミネラル類・食物繊維」。
野菜との比較 | |
---|---|
ポリフェノール | ゴーヤの7倍 |
鉄分 | プレーンの6倍 |
カルシウム | 牛乳の4倍 |
食物繊維 | キャベツの5倍 |
ビタミンE | オクラの30倍 |
ビタミンC | ほうれん草の4倍 |
長命草の持つ栄養素と、その栄養素を多くもつ食品を比較してみました。
ポイントとなるポリフェノールは、なんとゴーヤの7倍。
ゴーヤを毎日食べなくても、長命草の青汁なら飲むだけでOKです。
またミネラルも豊富なので、ケールや大麦若葉などの青汁の原料では摂りにくい栄養が補えることが、青汁の原料に選ばれた理由のひとつ。
ケールや大麦若葉にも、負けず劣らずの素材なんですね。
長命草入りの青汁がオススメな人
長命草は幅広く健康をサポートしてくれますが、以下の5つに当てはまる人は、特に長命草の青汁がオススメ。
- 脂っこいものが大好きで肉などをよく食べる人
- 年齢による衰えや肌トラブルを感じている人
- 無理なく楽してダイエットを成功させたい人
- 仕事終わりは必ず足がむくんでいる人
- ひどい貧血に悩まされている人
当てはまる人は多いでしょうが「肌トラブル・ダイエット・むくみ・貧血」は女性に多い悩みではないでしょうか。
女性の悩みに高い効果を発揮するからこそ、化粧品メーカーも注目しているんですね。
長命草入り青汁に期待できる5つの効果
長命草を使った青汁には5つの効果が期待できます。
- 動脈硬化の予防ができる
- 血行促進で冷え性・むくみの解消
- 若々しい肌をつくれる
- ポリフェノールの効果でダイエット
- ミネラルが豊富だから貧血に効果的
1.3つのポリフェノールとビタミンEが動脈硬化の予防に効果的!
長命草に含まれるポリフェノールは、動脈硬化の予防に効果的。
硬化を防いでくるのが、以下の3つのポリフェノールです。
- イソサミジン…血管を広げて血行促進⇒コレステロールを溜まりにくくする
- ルチン…血液をさらさらにする作用あり
- ビスナジン…血行促進作用によって血中コレステロールを溜まりにくくする
この3つのポリフェノール類の働きを一言で言うと「血行を良くする」です。
動脈硬化の原因は、血液の流れが悪くなることでコレステロールが溜まり、それが固まってしまうこと。
なので血行がよくなればコレステロールが溜まりにくくなるんですね。
また長命草に豊富なビタミンEも、動脈硬化に効果を発揮します。
- 血中で固まったコレステロールを分解
- 血行を良くする
ビタミンEには上記の2つの作用があります。
つまり「コレステロール分解⇒そのまま流してしまう」と効率よく予防・改善が可能です。
動脈硬化の予防に、ポリフェノールとビタミンEは欠かせません。
2.血行促進で冷え性とむくみを解消
多くの女性の悩みでもあるのが、「冷え性」と「むくみ」ではないでしょうか。
この2つの症状は血行不良がおもな原因。
- 冷え性⇒カラダの細部(手の指や足の指先)まで血液が行きわたらず温まらない状態
- むくみ⇒血行が悪くなることで、血液中に含まれる水分がなんらかの原因でどこかに溜まってしまう状態
どちらも血行を良くしてあげれば、十分に改善を期待できます。
そこで役に立つのが上述した「イソサミジン・ビスナジン・ビタミンE」の3つ。
血行促進効果でカラダ中をスムーズに血液が流れるようになるので、冷え性やむくみの原因を解消できます。
またイソサミジンの持つ利尿作用は、むくみ改善のポイント。
イソサミジンにはおしっこを促す効果があり、おしっこの回数を増やすことができます。
おしっこの回数が増えることで、むくみの原因である余分な水分が排出されやすくなります。
【偏頭痛の人は注意!】
偏頭痛持ちの人は、血行が良くなると逆に症状が悪化してしまう恐れがあります。
そもそも偏頭痛のおもな原因は、血管の膨張によるもの。
広がった血管が神経を圧迫することで、痛みが生じるんですね。
とはいえ青汁の原料によっては偏頭痛を改善することもできるので、偏頭痛に悩んでいる人は下記の記事をチェックしてください。
3.ビタミンとポリフェノールの効果でアンチエイジング♪
長命草は、抗酸化成分をたくさん持っています。
この抗酸化成分はカラダの細胞を酸化(サビ)から守るはたらきのある成分のこと。
長命草に含まれる抗酸化成分が以下の4つ。
- ビタミンC
- ビタミンE
- クロロゲン酸(ポリフェノール)
- ビスナジン(ポリフェノール)
4つの成分のはたらきで細胞がサビにくくなることで、細胞が活性化します。
いつまでも細胞が若いままなので、老化防止、すなわちアンチエイジング効果を期待できます。
抗酸化成分のはたらきで美肌をつくる!
抗酸化作用はアンチエイジングだけでなく美肌効果もあります。
抗酸化成分で肌がイキイキしていれば、肌の働きは衰えません。
つまり「肌のターンオーバーが正常化する」ということです。
肌のターンオーバーが正常化することで、
- シミ
- シワ
- たるみ
といった肌トラブルの予防・改善ができます。
4.ポリフェノールの力で「脂肪が溜まりにくい体作り」!
長命草を摂ることで「脂肪が溜まりにくい体作り」ができます。
ポイントとなるのが2つのポリフェノール。
- ルチン…代謝を高めて太りにくくする
- クロロゲン酸…脂肪の蓄積を防いで、燃焼しやすくする
ルチンには細胞のはたらきを高めて、代謝を上げる作用があります。
エネルギーを消費するというと「運動」というイメージではないでしょうか。
しかし、エネルギー消費は7割が基礎代謝によるもの。
運動では3割ほどしかエネルギー消費ができません。
基礎代謝をアップさせることで自然と不要な脂肪を燃焼させることができます。
またクロロゲンには、すでに溜まっている脂肪の燃焼を促進する効果もあるんですね。
ルチンがこれから溜まる脂肪を、クロロゲンがすでに溜まっている脂肪を燃えやすくすることで、非常に効率的なダイエットにつながります。
5.ミネラルたっぷりだから貧血改善に最適
上述にもあるように、長命草はミネラル類が豊富。
貧血改善には欠かせない鉄分が、長命草にはプレーンの6倍も含まれています。
鉄分は酸素を運んでくれる、ヘモグロビンを作るために必要な成分。
貧血は血液が不足しているのではなく、ヘモグロビンが酸素をちゃんと運べていない状態です。
そんな鉄分をたっぷり摂れるので、ヘモグロビンを効率よく生成できます。
また長命草はビタミンCが、ほうれん草の4倍もあるのもポイント。
食事から鉄分をとっても、わずか10%ほどしか吸収されません。
しかしビタミンCには、鉄分の吸収率を上げるはたらきがあります。
このことから、鉄分もビタミンCも豊富な長命草は、貧血改善にピッタリなんですね。
長命草に副作用はないの?安心して青汁を飲める?
長命草はまだ馴染みの少ない素材なので、副作用が気になるところ。
ですが長命草には、副作用はありません。
ですがこれは「適正量を守っていれば」のことです。
長命草は、腸のはたらきを活発にする食物繊維が豊富。
摂りすぎると下痢を起こす可能性があるんですね。
大量に摂ったからといって効果が高まるわけではないので適正量を飲むのがベストです。
ただ以下の2つに当てはまる人は、長命草の青汁は飲まないでください。
- ワーファリン服用中の人
- 腎臓病の人
上記の人が長命草を摂ると、症状の悪化になりかねません。
【ワーファリン服用中の人】ビタミンKが薬の効果を打ち消す可能性あり
長命草にはビタミンKが豊富に含まれています。
ビタミンKは、血液を固まりやすくする作用がある成分。
出血をした際、血が固まってかさぶたになりますよね。
これがビタミンKの血液凝固のはたらきです。
一方ワーファリンは血液を固まりにくくして、血液をサラサラにする薬です。
つまり、ワーファリン服用中の人がビタミンKを摂ると、薬の効果を打ち消す可能性があります。
症状の悪化になりかねないので、ワーファリン服用中の人は飲まないようにしましょう。
【腎臓病の人】ポリフェノールの利尿作用が危険!
長命草のポリフェノールとカリウムには、利尿作用があります。
もし長命草を摂りすぎると、この利尿作用のはたらきが強まり、腎臓に負担をかけてしまうんですね。
※腎臓には血中などにある老廃物を、尿に変えるはたらきがあります。
ですので、腎臓病といった腎臓の弱い人も長命草の青汁はNGです。
青汁ちゃんイチオシの長命草青汁!「ステラの贅沢青汁(ステラ漢方)」
長命草は青汁の原料としては、十分な栄養価を持っています。
しかしそんな長命草が原料の青汁は、まだ多くはありません。
そこで数少ない長命草青汁のなかでも、特にイチオシの青汁をピックアップしました。
青汁ちゃんのイチオシが「ステラの贅沢青汁(ステラ漢方)」です。
原料は長命草を含む3つだけ!
クロレラの粘り気だけ固めた錠剤
ステラの贅沢青汁の主原料は「長命草・ケール・クロレラ」のみ。
余計なものが一切入っておらず、栄養がギュギュッと詰まった青汁です。
錠剤はクロレラの粘りだけで固めているので、安全性は満点。
長命草は香りが強くクセがありますが、錠剤タイプなら難なく飲めますね。
粉末を溶かす手間もないので、いつでもどこでも、長命草の栄養を摂れます。
「手軽に長命草の効果を実感したい」という人には、おすすめの青汁です。
青汁の原料の長命草 まとめ
長命草は、青汁の原料に使われ始めたばかりの素材。
しかし、ケールや大麦若葉では摂ることのできない、ポリフェノールが豊富な素材でした。
それにより多種多様な健康効果を期待できます。
- 生活習慣病が気になる人
- 年齢による衰え(肌トラブル)を感じている人
- 女性特有の症状を解消したい人
このような人は、長命草の青汁を一度試してみてください。
編集長
【青汁歴】
10年
【イチオシ青汁】
極の青汁、えがおの青汁満菜
家の中だけでなく、電車の中や仕事・学校の休憩中でもサッと読めて、かつ分かりやすい記事をお届けすることをモットーにしています。今日では青汁は健康だけでなく、ダイエット・美容の場でも活躍。老若男女問わず利用される商品だからこそ、ニーズをきちんと見定めた情報提供に努めます。余談ですが青汁の始まりは私の故郷、岡山です。
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