青汁の原材料9つを超まとめ!効果から味わいまで解説します。
一言に青汁といっても使われる原材料は様々。
原材料が違うだけで、全然青汁の効果が変わってきます。
自分に合った青汁を選ぶためにも、原材料をチェックするのは大切です。
そこで今回は、
- 青汁の3大主原料
- 近年注目の青汁の主原料
- 青汁に含まれるその他の原材料
この3つの特徴の紹介をメインに解説していきます。
- この記事を監修してくれた先生 -
北垣 毅(きたがき たけし)先生
たけしファミリークリニック院長
千葉大学医学部臨床教授
高知大学医学部卒業後、亀田総合病院総合診療科医長や東川口病院総合診療科部長などを経て、現在、たけしファミリークリニックの院長を務める。
「米国家庭医療専門医」や「米国認定救命救急士」などの資格を持ち、幅広い病気に対応する。
青汁の3大主原料(ケール・大麦若葉・明日葉)
青汁の代表的な主原料といえば「ケール、大麦若葉、明日葉」。
まずは代表的な3つの主原料が持っている栄養価を比較してみました。
(可食部100g換算) | ケール | 大麦若葉 | 明日葉 |
---|---|---|---|
βカロテン | 2,900μg | 2,528μg | 80μg |
ビタミンB1 | 0.06mg | 0.064mg | 0.1mg |
ビタミンB2 | 0.15mg | 0.147mg | 0.24mg |
ビタミンB6 | 0.16mg | 0.055mg | 0.16mg |
ビタミンC | 81mg | 140mg | 41mg |
ビタミンE | 2.6mg | 1.19mg | 4.3mg |
カルシウム | 220mg | 29mg | 65mg |
食物繊維 | 3.7g | 4.11g | 5.6g |
鉄分 | 0.8mg | 4.16mg | 1.0mg |
上記の表から、主原料ごとにかなり栄養価に違いがあるのがわかります。
【ケール】栄養補給を第一に考える人にオススメ!
「まずい、もう一杯!」でお馴染みのケール青汁。
このケールを絞った汁が、青汁のはじまりとなっています。
ケールは緑黄色野菜の王様とも呼ばれ、栄養価のバランスが良いのがポイント。
野菜のビタミンからカルシウムまで、幅広く栄養面をサポートすることができます。
ただし、ケールは「かなりマズイ」のが難点。
ひと昔前のバラエティ番組で罰ゲームとして使われていたほどマズさには定評があります。
お世辞にもおいしいとは言えません。
「マズくてもいいから栄養補給をきちんとしたい!」という強い意志のある人でないと、さすがにケール青汁を飲みつづけるのは厳しいでしょう。
「健康のために多少の飲みづらさは犠牲にできる」という人はケール青汁を選んでOKです。
⇒ケール青汁のおすすめランキング!栄養たっぷりの人気王道青汁はこれだ!
ケール青汁に期待できる健康効果
- 歯と骨を丈夫にする
- 目の疲れを軽減する
- 快適な眠りをサポートする
- ストレスの軽減
- 便秘の改善
- アンチエイジング
ケール青汁の具体的な効果について知りたい方は、以下のページを参考にしてみてください。
⇒ケールの効果・栄養まとめ!緑黄色野菜の王様の健康効果はすごかった!
【大麦若葉】青汁ブームの立役者!飲みやすさNo.1の主原料
現在、1番青汁の主原料として使われているのが「大麦若葉」です。
ケールと違い、青野菜独特のクセがないスッキリした飲み口で一躍人気となりました。
もちろん商品によって差はありますが、ほとんどが「抹茶や緑茶」のようにゴクゴク飲めます。
できるだけサッパリとした青汁を飲みたいなら、大麦若葉青汁を選ぶと良いでしょう。
また青汁に採用されるだけあって、栄養価もケールに負けず劣らず優秀。
大麦若葉にはビタミン・ミネラル類が豊富に詰まっています。
特にビタミンC・鉄分は三大原料の中でも1番豊富です。
迷ったら飲みやすい上に栄養価の高い大麦若葉青汁を選んでおけば間違いありません。
⇒オススメ大麦若葉青汁ランキング!スッキリ便秘・美容に効果のある青汁はこれだ!
大麦若葉青汁に期待できる健康効果
- 新陳代謝のアップによるダイエット効果
- 便秘の解消
- アンチエイジング(老化防止)
- 美肌効果
- 妊娠中の健康サポート
大麦若葉青汁のより具体的な効果について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
⇒青汁の原料「大麦若葉」に期待できる効果8選!オススメ大麦若葉青汁あり◎
【明日葉】独自成分のカルコンが生活習慣病の予防に最適♪
上述した表から、その栄養価の高さが目立つのが明日葉。
青汁の代表的な栄養素である食物繊維がケールの1.5倍も含まれています。
またビタミンB群も、豊富にかつバランスよく含まれているのも特徴。
栄養面に関しては、三大主原料の中でも一位二位を争うレベルですね。
明日葉特有の「カルコン」という成分が入っており、ケールや大麦若葉には期待できない健康効果があるのも魅力の1つです。
ただケールほどはありませんが、独特の青臭さや苦味があります。
決して飲みやすい原料とは言えません。
できるだけ大麦若葉や他の原料とブレンドされている明日葉青汁を選ぶと良いでしょう。
⇒明日葉青汁のおすすめランキング決定版!人気のおいしい商品を比較してみた!
明日葉青汁に期待できる健康効果!
- 生活習慣病の予防
- むくみ・冷え性の改善
- 便秘の解消
- セルライトの改善
- 美肌効果
明日葉青汁のより具体的な効果について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
近年注目を集めている青汁の3つの原料(長命草・クマザサ・桑の葉)
最近では上述したケール・大麦若葉・明日葉以外にも、たくさんの青野菜が原料として使われています。
その中でも、特に注目されつつある原料が以下の3つです。
- 長命草…ポリフェノールが豊富で、「アンチエイジング」に効果的
- クマザサ…食物繊維がたっぷり、「便秘解消」にバツグン
- 桑の葉…DNJのはたらきで「生活習慣病を予防」
【長命草】抗酸化成分たっぷり!アンチエイジングに効果発揮
- ゴーヤの7倍のポリフェノールで「アンチエイジング」
- ビタミンCとポリフェノールが「美肌」をつくる
- プルーンの6倍の鉄分が「貧血を予防・解消」
長命草にはアンチエイジングに効果的な、抗酸化成分がたっぷり。
抗酸化成分とは、カラダの細胞を酸化(サビ)から守ってくれる成分です。
長命草の抗酸化成分が以下。
野菜との比較 | |
---|---|
ポリフェノール | ゴーヤの7倍 |
ビタミンC | ほうれん草の4倍 |
ビタミンE | オクラの30倍 |
表からわかるように、ポリフェノールはゴーヤの7倍も含まれています。
ポリフェノールだけでも十分な量ですが、そこにビタミンC・Eもプラス。
これらの豊富な抗酸化成分が、カラダ全体の細胞を活性化してくれます。
継続して取ることで、カラダ全体のアンチエイジングに大きな効果が期待できます。
【クマザサ】ガンコな便秘に悩める人にはクマザサがおすすめ!
- ケールの15倍の食物繊維が「頑固な便秘の解消・腸内環境の改善」
- バンフォリンの殺菌作用・防腐効果により「免疫力アップ」
- クロロフィルの造血作用で「貧血や血行不良の改善」
注目すべきなのが、クマザサの食物繊の量。
緑黄色野菜の王様ケールの約15倍もの食物繊維が含まれています。
これは食物繊維がギュッと敷き詰まっているためです。
食物繊維は腸のはたらきを活発にする役割がある成分。
そんな食物繊維がこれだけたっぷり詰まっているので、腸内環境の改善や便秘解消に大きな効果が期待ができます。
「今までの青汁ではなかなかスッキリできなかった…」という人にはクマザサがおすすめです。
以下の記事でクマザサについて詳しく解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
⇒青汁の原料「クマザサ」に隠された効果6つの効果!【便秘解消】
【桑の葉】血糖値の上昇を抑える注目のダイエット食材◎
- DNJが「血糖値の上昇を抑える」
- フラボノイドが「悪玉コレステロールを抑制」し動脈硬化を予防
- GABA(ギャバ)が「血圧の上昇を抑え」高血圧を予防
桑の葉の代表的な成分が、DNJ(デオキシノジリマイシン)。
この成分の効果は強力で、医薬品に匹敵ほどです。
DNJには、糖質の吸収をおさえて血糖値の上昇を抑えるはたらきがあります。
血糖値が抑えられることで、糖質ではなく脂肪がエネルギーとして燃焼。
ムダな脂肪が自然と減っていくので、ダイエットに最適なんですね。
実際に韓国ではダイエットに良い食材として大きく注目されています。
⇒桑の葉青汁おすすめ・人気ランキング!本当においしくて効果のあるものを厳選!
青汁に入っている主原料以外の原材料
成分表をみると、ケールや大麦若葉のような主原料の他に、
- 難消化性デキストリン
- デンプン
- キトサン
- スピルリナ
- 緑茶
- 抹茶
などの成分が、使われていることがわかります。
緑茶や抹茶は、青汁のクセを消して飲みやすくするために配合されているんですね。
そしてポイントとなるのが「難消化性デキストリン・キトサン・スピルリナ」。
青汁に混ぜることで、より健康効果が高まります。
【デンプンは添加物じゃないの?】
デンプンと書いてあると、一見添加物のように思われますが、デンプンは添加物ではありません。
これは、イモなどから作られる天然成分。
おもに「つなぎ(※)」のために配合されているんですね。
※青汁に若干のとろみをつけて、飲みごたえを増すためです。
ですので青汁にデンプンが入っていても心配はいりません。
【難消化性デキストリン】便秘解消やダイエットに大活躍!
おそらく青汁の成分表で、一番よく見かけるのが難消化性デキストリン。
ジャガイモなどに含まれる、デンプンの一種で水溶性の食物繊維です。
この難消化性デキストリンは、トクホ認定の優れた成分。
トクホに認められたのには以下の5つの効果があるからです。
- 腸内環境をキレイにする
- 脂肪の吸収を抑える
- 内臓脂肪を減らす
- 糖の吸収・血糖値の上昇をゆるやかにする
- ミネラル類の吸収を促進
健康を維持していくうえで、なくてはならない効果ばかりです。
脂肪や消化に関する効果が多いことから便秘解消やダイエットに効果的。
青汁の食物繊維にプラスすることで、より高い効果を実感できます。
難消化性デキストリンは、トクホの約30%(327品目)に使用されていることからも、その効果の高さに説得力がありますよね。
⇒青汁に含まれる難消化性デキストリンを徹底解説!国にも認められた効果とは?
【キトサン】生活習慣病の予防にバツグン!
キトサンとは、カニの殻を主原料にしてつくられる動物性の食物繊維です。
そんなキトサンの主な効果がこちら。
- 血中コレステロール値を低下させる
- 毒素を排出する(デトックス効果)
- 免疫力アップ
- 血管の老化を防ぐ
中でも代表的な効果が、血中コレステロール値を低下させることです。
- コレステロールの吸収を抑え、便と一緒に排出
- 血液中のコレステロール消費をサポート
これら2つの作用で、効率的に血中コレステロールを低下させてくれます。
高血圧や動脈硬化などの予防に最適なので、「甘いものや脂っこいものが大好き!」という人にはうってつけの成分なんですね。
また、体外から侵入するウイルスや毒素なども除去するはたらきがあります。
そのため、デトックス効果や免疫力アップにも効果的。
このキトサンも「トクホ認定」されているので、信頼性は文句ありません。
【スピルリナ】WHOが認めたスーパーフード!
スピルリナは、藻(海藻)の一種でWHO(世界保健機関)に認められた栄養補助食品。
スピルリナから得られる健康効果はこちら。
- 美肌効果
- アンチエイジング
- 免疫力アップ
- 生活習慣病の予防
- ダイエット効果
一番の魅力は、含まれる栄養成分の種類の豊富さ。
ミネラルやビタミン、食物繊維など51種類の栄養成分がギュッとつまっています。
肉・魚・野菜・乳製品に含まれる栄養を、スピルリナでいっぺんに補給が可能です。
そして、スピルリナはとても吸収率の高い成分。
一般的な野菜の吸収率が40%なのにたいして、スピルリナは驚異の「95%」です。
つまり、摂ったら摂った分だけの栄養が吸収されるんですね。
その性質から、スピルリナを含む青汁は健康効果を実感しやすくなります。
今回解説したように、原材料によって栄養価や味わいは大きく違います。
これから青汁を始めるのであれば、まずは青汁の原材料をチェックしましょう。
自分の目的に合った原材料の青汁を選ぶことで、青汁の効果を最大限実感することが可能です。
本記事を青汁選びの参考にしてみてください。
編集長
【青汁歴】
10年
【イチオシ青汁】
極の青汁、えがおの青汁満菜
家の中だけでなく、電車の中や仕事・学校の休憩中でもサッと読めて、かつ分かりやすい記事をお届けすることをモットーにしています。今日では青汁は健康だけでなく、ダイエット・美容の場でも活躍。老若男女問わず利用される商品だからこそ、ニーズをきちんと見定めた情報提供に努めます。余談ですが青汁の始まりは私の故郷、岡山です。
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